お釈迦様の言葉に「天上天下 唯我独尊」という言葉があります。
ふつう、唯我独尊というと”世の中で自分ほど偉いものはいない”という意味で使われますが、
本来はそうではありません。
それでは、本当はどういう意味なのでしょうか。
明治36年生まれ、26歳の若さで亡くなった天才童謡詩人、金子みすずさんの有名な詩に次のようなものがあります。
『私と小鳥とすずと』
“わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが
とべる小鳥はわたしのように、地面をはやくは走れない
わたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのようにたくさんな歌はしらないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい”
お釈迦様のいう唯我独尊とは、この世の中で、みんなそれぞれにお互い自分というのは、かけがえのない尊い存在であり、かけがいのない尊い命であるということです。
‘みんなちがって、みんないい’
お互いにみんなそれぞれ尊い存在です。お互いの違いを認め理解し合うことが大切ですね。
松陰高等学校 東大前学習センターでは、個性を伸ばす教育を続けていきたいと思います。